ノコギリヤシは植物の実から採れるエキスなのですか？
「はい」そうです。
自然に生えている植物の実から採れる成分が、おしっこの辛いトラブルをサポートする、というのは不思議ですよね。
実際にどんな植物から、どのように抽出され製品化されるのかを見てみましょう。
ノコギリヤシはその名前にあるように、ギザギザの葉が特徴的な「ヤシ科」の植物です。
北アメリカ東南部に多く自生しています。
エキスは葉ではなく、冬の初めに成熟する濃い赤色の硬い果実から採れます。
その主成分は油性であり、食用、薬用、ハーブや燃料としても用いられているんですよ。
もともとは、現地のインディアンがその果実の効用に気づき、滋養強壮の常備薬として用いていました。
これが世界中へと持ち出され、特に欧州でハーブとしての効用研究が進み、現代では泌尿器疾患に対する医薬品として処方されているほか、中国でも「棕櫚子」という漢方として利用されています。
硬い果実からエキスを抽出する方法として、昔はアルコールやオイルを用いて溶かし出していました。
この方法ではすぐに成分が酸化・劣化してしまうために、酸化防止剤や安定剤を添加しなければならず、安全性や性能面での課題があったのです。
近年では「超臨界抽出法」という画期的な抽出法が開発され、劣化の心配なく、ノコギリヤシの純粋なエキスをサプリメントとして閉じ込めることが可能になりました。
日本で健康食品として扱われるノコギリヤシのサプリメントでは、ほとんどの場合、何らかの成分が組み合わせられています。
さまざまな悩みへのサポート力を期待できるように配合が考えられているので、「排尿のトラブルをサポートする成分」が合わさっているかを確認して、商品を選ぶのがポイントです。
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ノコギリヤシエキスの特徴
ノコギリヤシの果実のほとんどは、良質の脂肪成分、つまりは「油」です。
ハーブとして用いる際にはこれを硬く乾燥させますが、サプリメントに用いるエキスは食用油などと同じ液状です。
原産地のインディアンは、ノコギリヤシを滋養強壮の常備薬とするだけでなく、果実の油を搾って食用油、燃料用油として利用していたといいます。
油は水に溶けません。また、オリーブオイルのようにパンにつけたりして食べることはあっても、そのままでは飲みづらいですよね。
そのため、ノコギリヤシサプリの多くは、液状のエキスをソフトカプセルに封入することで、経口摂取しやすくしています。
油には独特の臭いがあります。
日本のノコギリヤシ製品では、カプセル化することでその臭いはほとんど感じずに飲めるようになっていますが、例えば輸入したアメリカ製のノコギリヤシサプリでは、日本のカプセルとは材質が違ってすぐに溶けやすく、口に含むと舌の上で溶けてしまって嫌な風味が残ってしまった、という体験談が見られます。
海外製品の利用では注意が必要ですね。
エキスは脂肪が主成分であるために、「脂溶性」＝脂に溶けやすい性質を持ちます。
したがって服用前に油を使った料理を食べておくと、その油分にノコギリヤシエキスが溶けやすくなり、体内吸収率を高めることができます。
服用のタイミングを考える上でのチェックポイントのひとつです。
ノコギリヤシエキスはどうして抽出法が大事？
家庭で揚げ油を使用してそのまま置いておくと、段々と油の色や臭いが強くなってきます。
これは油が酸化し、傷んでいくため。
ノコギリヤシのエキスも、アルコール抽出では酸化しやすく、不純物が溶け込みやすくなり、これを防ぐために酸化防止剤や安定剤を追加する必要がありました。
トイレトラブルをよくしようとノコギリヤシを服用しているのに、一方で服用の度に人工的な添加物を体内に取りこむというのは、体にいいとは言えません。
しかし、現在ではノコギリヤシの品質基準のひとつともいえる「超臨界抽出法」を採用することで、酸化、不純物の混入をかなり抑えることが可能になりました。
低温で超臨界となる二酸化炭素を利用するので、エキスに高温を加えることがなく、有用成分が失われにくい抽出法です。
そのうえ酸化しにくく、不純物の少ない、より高品質のエキスを取りだすことができます。
毎日服用し続けるサプリメントですから、このような品質見極めのポイントを押さえて、自分に合った商品を選んでくださいね。
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