ノコギリヤシはホルモンバランスにどのように影響するの？
排尿トラブルや薄毛に悩む方に愛用されているノコギリヤシ。
その理由は、ノコギリヤシ成分が男性ホルモンに影響することで、排尿トラブルや薄毛を引き起こすと考えられているDHT生成をブロックするという点にあります。
この男性ホルモンへの影響から、「ノコギリヤシを飲むことでホルモンバランスが崩れてしまうのでは？」という疑問が聞かれます。
男性ホルモン、女性ホルモンは、異なる比率で男女の体の中に存在し、それぞれ、男性らしさ、女性らしさを形づくったり、性機能の維持に役立っています。
そのほか、男性ホルモンであれば筋肉の形成や維持、やる気やチャレンジ精神に影響し、女性ホルモンであれば月経を起こして妊娠を助け、維持すること、肌の潤いや髪の艶、骨や血管を強くしたり、記憶力の強化にも関係します。
ホルモンバランスが崩れれば、当然心身に変化が現れます。
50歳前後の女性で悩まされる方が多い更年期障害は、加齢によって女性ホルモン量が減少するのが原因です。
ホルモン量の変化が女性ほど急ではない男性ではその割合は少なくなるものの、やはり男性でも更年期障害を感じる方がいます。
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ホルモンバランスをサポート
男性の排尿トラブルの発端は更年期にも通じますが、加齢による男性ホルモン量の減少です。
減少したホルモンを補おうと前立腺がテストステロンを大量に取りこみ、そこでやはり加齢によって増加していた酵素・5-αリダクターゼによってテストステロンがDHTへと変換されます。
こうしてDHT量が増えすぎて前立腺が大きくなり、尿道を圧迫するものと考えられます。
ノコギリヤシは5-αリダクターゼをブロックしてDHTが増えすぎてしまうのをサポートします。
このような過程を見てみると、ノコギリヤシがホルモンバランスを崩すのではなく、むしろ崩れたホルモンバランスを、ノコギリヤシがサポートすることが分かります。
とはいえ、ホルモンに影響することは確かなので、ホルモン療法中の方は服用を控えたほうが良いでしょう。
またホルモンバランスが重要な時期である成長中の子供や、妊娠、授乳中の女性は服用することができません。
規定量を飲む分には安心
このような時期の方でなくても「やはりホルモンへの影響が不安」という方がいるかもしれません。
ホルモンへの影響はあっても、自然由来成分のノコギリヤシのパワーはあくまでマイルドなもので、規定の摂取量を守って飲み続ける分には、ホルモンバランスを崩してしまう心配はない、というのが一般的な考え方です。
日本のメーカーの多くは、過去の臨床試験結果から1日に推奨されるノコギリヤシ摂取量を320mg前後と考え、含有量によって1日の粒数を決めています。
多めに飲んだとしても実感が早まるわけではありませんので、安全性の高いサプリでも、規定量はしっかり守ってください。
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