ノコギリヤシを飲むと体毛にも変化があるの？
ノコギリヤシを服用した感想として、「別の目的のために飲んでいるにも関わらず思いがけない変化があった」という内容が見られます。
なかでも気になるのが、髭などの「体毛が目立たなくなってきた」という感想です。
ノコギリヤシは、夜中に何度もトイレに起きる方や昼間トイレに行ってもすっきりしないといった悩みを持つ方のほか、薄毛に悩む方にも愛用されるサプリです。
そのため、「薄毛対策にいいとされるものが、どうして逆に体毛を目立たなくすると言われているの？」と疑問に感じる方は少なくないようです。
ノコギリヤシが体毛にどう影響するのか、どういう理由でこのような使用感が出てくるのかを確認しておきましょう。
ノコギリヤシは、ヨーロッパでは泌尿器系疾患の処方薬として用いられるメディカルハーブであり、日本では健康食品のサプリメントとして販売され、排尿や薄毛に悩む男性を中心に愛用されています。
このような悩みにノコギリヤシが勧められる理由は、ノコギリヤシが男性ホルモンに影響する点に見ることができます。
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ノコギリヤシと男性ホルモン・DHTの関係
ノコギリヤシのサポートが期待できるのは主に、前立腺が大きくなり過ぎて排尿がスムーズにいかなくなっている状態です。
このような前立腺の変化を起こすのは、男性ホルモンの中でも「悪玉」と呼ばれるジヒドロテストステロン（DHT）のしわざであると考えられていて、ノコギリヤシはDHT生成を促す酵素・5-αリダクターゼをブロックするために、排尿トラブルへの対策を期待できるとされています。
そしてDHTの増加は薄毛の一因でもあるとも考えられており、そのためノコギリヤシは、薄毛で悩む方向けのサプリやヘアケア商品でも使用されています。
ただしDHTと体毛の関係は、男性の体の部位ごとに異なっています。
DHTは頭髪を薄くする一方で、髭のあるフェイスラインや胸部や腋、手足では逆に体毛の成長を促す役割を持ちます。
男性ホルモンは体毛に影響する、ただしその影響は部位ごとに違い、逆になることもあるというわけです。
男性ホルモンが多い＝毛深い、という認識は、全身に当てはまるわけではないのです。
ノコギリヤシ、体毛についての実感は？
ノコギリヤシの排尿トラブルへのサポートは、過去の臨床試験でもある程度認められていますが、薄毛へのサポートに関しては「意味がない」という見方も存在します。
しかし実際に「ノコギリヤシで頭髪がしっかりしてきた気がする」「抜け毛に変化があった」という声、「髭が伸びるスピードが変わった」「体毛が目立たなくなった」という声があるのも事実であり、実感の有無にはノコギリヤシと体質との相性の差も関係しているのかもしれません。
ノコギリヤシサプリでも、排尿トラブル向けの商品と薄毛の方向けの商品とでは、ノコギリヤシとともに配合される副成分の内容が違ってきます。
排尿トラブル向けではペポカボチャ種子、亜鉛、リコピンやビタミンEなどが見られ、薄毛の悩み向けでは亜鉛、イソフラボンやコラーゲンペプチドなどが見られます。
ノコギリヤシのサポートを目的に配合される副成分の種類は、実感を引き出すうえで重要です。
原材料をしっかり確認し、自分の悩みに合った商品を選んでください。
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